津市消防本部は28日、救急搬送中に担架の扱いを誤って患者を約50センチの高さから地面に落下させる事故を起こしたと発表した。
同本部によると、27日午前5時10分頃、市内の戸建て住宅で意識がない状態の70歳代女性を担架に乗せて救急車へ搬送する際、地面に落下させた。女性は落下してから10分後、一時的に心肺停止状態になったが、同本部は事故との因果関係はないとしている。
消防隊員3人は間口が狭かったことから、手持ちの担架で救急車へ搬送。女性のわきと腰をベルトで固定していたが、玄関の障害物を避けようと隊員1人が担架を持ち替えようとしてバランスを崩し、女性は頭から滑り落ちた。
同本部は既に、患者家族に謝罪し、担架を持ち替える際はいったん、床に置くことなどを全職員に指示した。