キリンホールディングス（ＨＤ）は２０日、微弱な電流を流して食べ物の塩味やうま味を増強するスプーンを数量限定で発売すると発表した。注力する健康関連の新規事業として開発した商品で、一般消費者のほか、企業向けにも展開する方針だ。
キリンＨＤが発売する「エレキソルト スプーン」（２０日、東京都中野区で）＝貝塚麟太郎撮影
限定販売する「エレキソルト スプーン」は、スプーンから流れる微弱な電流で塩味のもととなる成分を舌に引きつけ、塩味を感じやすくする仕組みという。個人差はあるが、強度は４段階で調整できる。スープやカレーといった料理に適しているという。
税込み１万９８００円で、６月２日までオンラインストアで予約を受け付ける。初回販売は２００台で、申し込みが多い場合は抽選となる。また、生活雑貨店「ハンズ」の一部店舗で６月中旬から限定販売する。
健康上の理由で塩分を控える必要がある人などの使用を想定している。キリンの開発担当者は「ニーズや使い勝手を考慮し、今後はスプーン型以外も視野に入れて開発したい」と話している。